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朧月

作詞 / クマ・絶望のリトラ
作曲・編曲 / クマ
カメラ / シュウ
振り付け / びーちゃん

祇園精舎の鐘の音に混ざる0dbにほど近い声
に気づいてだなんて僕は言わないよ
娑羅双樹の咲き誇る丘で笑顔の面をつけたままの
戯れにはもう 疲れてしまっただけなの

後ろの 正面 君は誰
僕によく似たモノノケのよう
汚された心とは乖離した
夜は物語のように綺麗
月はただ静かに

朧月 薄紅の風に染まる夜に
伝えられなかった言の葉 紡いで
真実に届くまで僕は涙枯らして 
歌うこの声で君の
心に触れてしまいたかった


諸行無常の春風を超えて 降り注ぐ夏をやり過ごし
十五夜の兎に僕は裏切られ
手のひらに触れた雪が 溶けていくのがただ悲しくて
次の春を待つ 四季折々の業の中

めぐる季節 めぐる罪と罰
受け入れる今宵 舞い上がる花弁
めぐる季節 めぐる罪と罰
受け入れる今宵 舞い上がる花弁

後ろの 正面 君は誰
僕によく似たモノノケのよう
汚された心とは乖離した
夜は物語のように綺麗で
月はただ静かに黒に沈みゆく


朧月 薄紅の風が君の頬に
茜色を描く夢から目覚めたら
桜吹雪に包んで空を飲み込んで
僕は少し強くなる

朧月 群青の夜明けを待つ鴉
伝えられなかった言の葉 連れ去り
悲しみが果てるまで僕は涙枯らして 
歌うこの声で君の
心に触れてしまいたかった
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